大腸内視鏡検査
当クリニックでは、予約制で検診を行っています。
特に重要な注意事項
- 治療中の病気のある方(特に心臓病・腎臓病・消化器病など)は大腸検査について主治医にご相談ください。
- 血液が固まりにくくなる薬(ワーファリン・パナルジン・バイアスピリンなど)を使用している方は、主治医に確認のうえ、可能ならば休薬してください。
休薬に問題のある場合は、無理に休薬する必要はありません。もし、主治医に確認できなかった場合には、休薬せずにいらしてください。 - 糖尿病で治療中の方は、低血糖が予想されます。主治医に相談のうえお越しください。
- 精密検査を受ける方は、事前に検査食の説明がありますので来会していただく必要があります。受け取り方法につきましては当クリニックにお問い合わせください。
概要
大腸内視鏡検査は肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体の内部を詳細に調べる検査です。がんやポリープなどの病変が見つかった場合には色素をまいたりして、病変表面の模様を観察し、より詳細な診断を行います。そのため前処置(腸の洗浄)が十分でない場合には詳細な検査が難しくなります。また必要に応じて組織検査(粘膜の一部を小さく採取)を行い、組織が良性か悪性かを顕微鏡で調べる検査(病理診断)を行うこともあります。組織を採取する場合には通常痛みなどはありません。
(1)方法
十分に腸内をきれいにするため、まず検査3日前から消化によいものを食べていただきます。検査2日前の夜に配布する錠剤(プルゼニド)を2錠内服します。検査前日は検査食のみを食べていただき、また配布する錠剤(プルゼニド)を4錠・腸管洗浄液(マグコロールP)900mlを内服していただき腸管の洗浄を行い、検査当日をむかえる流れとなります。
なお、通常の前処置法にて十分な腸管洗浄が不十分と判断された場合には検査当日に浣腸をかける場合や延期する場合があります。
(2)検査の実際
当クリニックに来院します。受付を済ませ問診票を記入していただきます。問診表記入後、スタッフと共に検査室へ移動し、検査着に着替えていただきます。着替え後、もう一度問診票の内容についての確認を行います。既往歴の有無を確認後、腸の動きを抑える筋肉注射を行わせていただく場合があります。
検査室に入室し検査が始まります。内視鏡を挿入する際、体の向きを変えたり、腹部を軽く押しながら検査を進めていきます。検査自体は15~20分程度で終わり、ほとんど大きな苦痛もありませんが、開腹手術後などで腸が癒着している方や、腸の長い方は多少の苦痛を伴う場合があります。大腸の奥まで内視鏡を挿入し、内視鏡を抜きながら病変の有無を観察していきます。その際、直接モニター画面を見ながら医師の説明を聞くこともできます。